ファミリー・トピックス

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人生、楽しんだ者勝ち!

80代の女性からのお悩み相談(きのう・読売新聞「人生案内」)

内容をかいつまんで紹介すると…

「子どもたちは独立し、夫はすでに他界しています。

 何の病気も、痛いところもなく、毎日、午前中に散歩、掃除、洗濯などを済ませ、

 午後は健康マージャン、夜は読書を楽しんでいます。

 決して裕福ではありませんが、お金に困ることもありません。

 でも、空しい…自分はこの世に必要とされていない存在です。

 まさに死を待つ身ですが、残された日々をどのような心持ちで

 生きていけばよいでしょうか?」

という相談事だ。

 

まず、この投稿を見た人の多くが

「なんて幸せな老後なんだ」と思ったのではないか

行間からは、きっと彼女は自分の人生を誠実に、きちんと生きてきた

素敵な女性なんだろうなあ…という印象が伝わってくる。

だから、子どもたちも立派に自立し、夫も看取ることができた。

80歳を過ぎて病気1つないなんて、

彼女は、恵まれた老後を過ごしてる1人ではないだろうか。

 

おそらく「心の持ちよう」の問題だと思う。

そもそも、この世に必要とされている人間なんて、どれほどいるのだろうか?

そりゃ会社や一部の仲間内で、必要とされている人はいるかもしれないが

それがイコール「この世に必要とされている」とは限らない。

私がやってる報道関連の仕事も、果たして本当にこの世に役立っているのか

実はただ社会をかき回してるだけで、この世にとってはマイナスかも

しれないと思うこともしばしばだ。

実際、自分がこの世に必要とされている存在かどうかなんて

疑問が大きすぎて、後世になってからじゃないと判断できないのではないだろうか。

 

その日の読売新聞の前ページを見てたら、漫画家の弘兼憲史さんの

インタビュー記事が出ていて、その中で彼は『人生、楽しんだ者勝ち』と

語っていた。

また人生案内のアドバイザーの精神科医さんも

大事なことは「生きることを楽しむこと」だと書いていた。

どうぞ、残りの人生を思いっきり楽しんで

老若男女いろいろな人たちと接して頂きたいと思います。

人と人とは、接しているだけでも多くの影響を与え合うものだ。

まして彼女のような素晴らしい女性ならば、尚さらと思う。

もしかしたら、そのことが、一番この世に必要とされる存在になるチャンス

なのではないだろうか。

子どもはダマされやすいと思え

先月26日、千葉県松戸市の小学3年生の女の子が

何者かに連れ去られ、殺害された。

依然、犯人は捕まっておらず、

近所に住むお子さんをお持ちの親たちは

さぞ不安な日々を送っていることでしょう。

 

昨年、神戸新聞に寄せられた投稿が大きな話題になったのを

ご存知だろうか?

あるマンションでは、小学生の子どもに

知らない人に挨拶されても返事をしないよう『あいさつ禁止』を

指導しているのだそうだ。

賛否の分かれるところだと思うが、昨今の連れ去り事件などを考えると

頷ける部分もある。

大人が純粋な子どもをダマすのは、そう難しいことではないからだ。

例えば、こんな例がある。

通学路を一人で歩いている子どもに、車に乗った見知らぬ男が

こう言って声をかけてきたとする。

 

「〇〇ちゃんだね、ママが交通事故に遭って大変なことになってる。

 病院まで送っていくから、急いで車に乗って!」

 

こう言われて、あなたのお子さんが、男のウソを見抜けると

胸を張って言い切れるだろうか?

「人はある感情に支配されると、冷静な判断ができなくなる」という

基本的な心理学を使ったダマし方だが、

ほとんどの子どもが「ママが交通事故」と聞いた瞬間、パニック状態になり

もはや、この男が悪いヤツで、自分をがダマそうとしてるなどと

考える余裕はなくなっているはずだ。

そういう意味では、この神戸のマンションの、見知らぬ人に声をかけられても

「返事をしない。相手にしない」という対応は

あながち間違いとは言い切れない気がする。

 

オレオレ詐欺』じゃないが、人をダマす連中は、悪知恵を働かせて

次々と新手の方法を考え出してくる。

うちの子に限って…と思いたい気持ちは分かるが

子どもはダマされやすいと思った方がいい。

そして、こうした手口から子どもを守るためには

日頃から子どもに「悪いヤツはこういう風に声を掛けてくるから気をつけろ」と

注意喚起を続けるしかない。

プラス・ハンディキャップ

 

『プラス・ハンディキャップ』というウェブサイトがあって

いろんな理由から「生きづらさ」を抱える人たちが、その思いや日常を

ネットで発信している(7日・東京新聞

障害をもつ人や難病、うつ病、性的マイノリティー、引きこもり、ニートなど…

そうした人たちの本音やリアルを知ってもらい、広く理解と関心をもってもらおうと

いうものだ。

今の時代、「生きづらさ」を感じているのは何もこうした人たちばかりでなく

一見、“社会的成功者”と見られる人たちの中にも多いのではないか。

私の高校時代の同期に、国立の大学病院の准教授がいる。

もちろん給料は良いし、社会的なステイタスは高いが、仕事漬けの毎日で

悩みも多いのだとか。

例えば、難しい手術の前日には一睡もできないこともあり

「50歳にもなって、受験生のような生活を送るとは思わなかった」と嘆いていた。

みんな多かれ少なかれ「生きづらさ」はあるのだと思う。

 

そのサイトの中で、佐々木一成編集長(彼自身も障害者だそうだ)が

日本テレビの24時間テレビについて『障害者はナメられている』という記事を

書いていた。

24時間テレビは、毎年毎年、障害の種類を変えて、手を替え品を替え

『障害者が頑張る姿』→『それを見た健常者は感動して涙をこぼす』

という図式の企画を繰り返している…と主張し、番組を見るたびに

「怒りと悔しさが入り混じる感情に悩まされる」と語っている。

 

確かにそうだ。

ダウン症の子どもが踊ったり、障害者が遠泳に挑戦したりと

その手の企画が多い。しかも、それは大きな反響を呼び、高視聴率をとる。

 

人の頑張る姿は美しい。

障害が大きければ大きいほど、ドラマ性も増す。

もちろん障害者が無理やり、やらせられてるとまでは言わないし、

それが本人にとって、今後の自信になるかもしれない。

でも、それを見ている視聴者の方は、違う感覚で見てないだろうか?

やはり障害者が、“見せ物”とされている感は否めない。

一方で、佐々木編集長は「障害者はもっと社会の中で頑張らないといけない」と

書いている。

障害があっても踊ることはできるし、泳ぐこともできるのだ。

現にダウン症のプロのダンサーもいるらしい。

「障害者は健常者と同じことができない」という思い込みがあるからこそ、

24時間テレビのような企画が生まれるのだ。

 

こうした障害者に対する過度な配慮や思い込みを払拭する起爆剤となるのは

パラリンピックだろう。

パラリンピックが広く認知され、障害者への理解が進めば

24時間テレビのような“お涙頂戴ネタ”が、企画として成立しなくなるのではないか。

野草のアザミに注目!

コーヒー豆や茶、カカオに含まれるカフェイン。

これらの植物が、なぜカフェインを含むかと言うと

抗菌作用があるからだそうだ(きのう読売新聞・夕刊)

寄ってくる害虫や細菌から身を守るための作用が、カフェインにはある。

そして、カフェインを人間が服用すると

『眠気を払う』という思わぬ“副作用”を発揮するのだ。

 

原っぱなどでよく見かける『アザミ』という野草がある。

赤紫色の花が咲く多年草で、茎や葉に鋭いトゲがあるのが特徴だ。

そのアザミの中に含まれる『タキシフォリン』という成分が

植物にとって何の役に立ってるか定かでないが、

人間にとっては、アルツハイマー病の予防になることが研究で明らかになった。

 

認知症は、脳の血管に異常なタンパク質が蓄積することで起きるが、

タキシフォリンは、そのタンパク質の蓄積を防ぐ効果があることが

マウスの実験で確認された。

研究センターの医師は「アルツハイマー病の治療につながると考えている」と語り

今年度中の治験を目指すそうだ。

こういう”副作用”なら、大歓迎だ。

日本アニメ100周年

日本でアニメーションが誕生して100周年だという。

アニメは、今や日本文化を代表する1つとして大きな存在になっているが

その原動力になったのが、70年代に放送された「宇宙戦艦ヤマト」だそうだ。

(きのう日経新聞・夕刊)

 

そのヤマトは、確か日曜日の夜7時台に放送されたと思うが

当時は視聴率が伸びず、全39話の予定が、26話に短縮されたことを

この記事で初めて知った。

私がヤマトを見たのは、そのあと平日の夕方に再放送された時であり

小学生だった私も、多くの友だちも見ていて

ヤマトの話題で盛り上がったのを覚えている。

 

アニメ研究家によれば、ヤマトには今までのアニメにはなかった、ある特長が

あるという。

それまでのアニメは、日本初の本格的アニメである『鉄腕アトム』をはじめ、

主人公のキャラクターを中心に発展してきた。

ところが、ヤマトには、物語の骨子のどこにも「キャラクター」が

登場しないのだそうだ。

個人にとらえきれない、『巨視的スケール』の世界観が、物語を支えている。

 

ヤマトに登場するのは、戦士たちだ。

彼らは、地球と、地球に暮らす愛する人たちを守るために、

惜しみなく命を捧げる。

その姿は、戦時中、敵艦に突っ込んでいった特攻隊員の姿とかぶる。

子どもの頃は夢中になっていて気づかなかったが、今改めて見直すと

ヤマトの乗組員たちは、1人1人の個性が無視され、お国のために命を捧げた、

かつての日本帝国軍人そのものではないか。

まあ、タイトルが「宇宙戦艦ヤマト」だから、

当然そうしたことを意識して製作されたと思うが、いま大人になって

改めて思うのは、そうしたものに熱狂した自分が、空恐ろしく思えるのだ。

 

手塚治虫は、戦前の反省から、人間の個性とヒューマニズムを描いた漫画を

世に送り出してきたが、ヤマトはその対極にある作品だと思う。

両者とも、日本のアニメ文化に果たした功績は大きいが、

不朽の名作かどうかは、後世の人たちの評価に委ねるしかないだろう。

 

 

ベッドから起き上がる原動力は?

『春眠あかつきを覚えず…』という季節である。

いくら寝ても寝足りない、何時間でも寝ていたい…という人も

多いのではないだろうか。

 

人間が寝床から起き上がるのを、可能にする力は何か?

という記事が出ていた(4月1日・東京新聞コラム)

英国の心理学者エレーヌ・フォックスによれば、それは『楽観』だという。

つまり「苦しいことやツラいことがあっても、何とかなるさ」とか

「今日は、きっと良いことがある」のように、楽観的に物事を考えられるから

ベッドから起き上がることができるのだそうだ。

逆に「ああ、生きててもしょーがない」とか「学校や会社に行くのが苦痛だ」とか

思ってる人は、なかなかベッドから這い上がれない。

 

こんなデータもあるらしい。

修道院に入った180人が書いていた日記を調査したところ

明るく陽気な日記を書いていた修道女は、暗い日記を書く人より

なんと平均で10年も長生きした!

同じ環境で、同じような生活を送っていても、

楽観的に楽しく生きてる人と、悲観に暮れて生きている人がいる。

そして、この両者の間には大きな差が出てしまうのだ。

朝、起きられない…

そういう人は、単に低血圧が原因だったり、春だからかもしれないが、

一度「自分は楽観的に生きているか?」を自己分析してみると良いかも。

歩きスマホ用の信号って?

オーストラリアのシドニーに『歩きスマホ用の信号』が登場したという記事が

きのうの東京新聞(夕刊)に出ていた。

どういう信号かというと、通常の赤青黄の3色ではなく、赤ランプのみで

しかも歩道に埋め込まれている!

横断歩道の信号が赤になると、連動して足元にある『歩きスマホ用の信号』も

赤に点滅するので、つねに目線が下にある"歩きスマホ族”も、自ずと気づく

という仕組みだ。

 

シドニーがあるニューサウスウェールズ州では昨年、交通事故で歩行者74人が死亡し

その要因の1つが、歩きスマホによる前方不注意なんだとか。

そこで自治体は、およそ3200万円の大金をかけて、

この歩きスマホ用信号を、市街地の歩道のあちこちに設置した。

 

それにしても…である。

そこまでするか〜というのが、私の意見。

歩きスマホによる事故を防ぎたいなら、歩きスマホを禁止したらいい。

そもそも、みんなスマホをやり過ぎだ。

満員電車の中を見渡せば、立ってる人も坐ってる人も

ざっと数えて50人はスマホをいじってる!

別に私がガラケーだからって、ひがんでるワケじゃない。

せめて歩く時ぐらいは、周りの景色や歩いてる人に目を向けてほしいと、願う。