安倍政権の行方
昨日、安倍改造内閣が誕生した。
内閣支持率が下落を続ける中、政権浮揚なるかというところだが、
「難しいのではないか」との声がある一方
今の「安倍一強」状態において、他に対抗できる“総理候補”がいないのも事実だ。
きょう、若手の“期待の星”だった細野豪志氏が離党を表明した。
また自民党の中でも、なかなか安倍首相に対抗できる人は思いつかない。
そうなると、また「安倍さん、しっかり反省して、引き続きやってほしい」
という続投論が高まるかもしれない。
安倍首相は義理がたい人で、仲間をとても大事にすると聞いたことがある。
その気質が、悪い方に働いた結果、招いてしまったのが
今回の森友、加計問題だと思う。
安倍首相は、その在任期間の長さからも伺えるように
おそらく多くの業績を為した有能な総理大臣として
歴史にその名を刻むだろう。
簡単に辞めてもらうには、惜しい気も、個人的にはしている。
しかし、最終的に判断するのは国民だ。
政治家は、国民の支持と「信」なくば立たずである。
来週以降の世論調査の結果が待たれる。
お尻たたきの効果は?
日米の研究チームが、しつけに関する面白い調査結果を発表した。
悪いことをした幼児に親がする「お尻たたき」
このお尻たたきが、しつけとして効果があるかどうかを
約3万人のデータを使って調査したところ
逆効果であることがわかった。
お尻たたきを受けた子どもは、受けなかった子どもより問題行動が
1.5倍のリスクで高くなるとか
具体的には「落ち着いて人の話が聞けない」「約束を守れない」
「1つのことに集中できない」など
お尻を叩くことは、日本社会では何となく許容範囲のように思われてる部分があるが
子どもにとっては、やはり体罰という恐怖以外の何ものでもなく
それで親が、子どもの行動を制御しようとしても
かえって逆効果になるということだ。
一番良いのは、子供が悪いことをしたら
親はなぜ悪いかを子どもたちにわかるように説明し
納得させて、指導するしかないのだ。
要するに根気強くやるしかないのだ。
先日、外資の大型スーパーに行った時、アラフォーのきれいな奥様が
あちこち動き回る5歳ぐらいの我が息子の頭をポンポン叩いていた。
どう見ても、母親の一時的な感情を子どもにぶつけているようにしか
見えない。
確かに、あれじゃあしつけにならないだろう。
一線越えてんだよッ!
人気グループ「SPEED」メンバーで、自民党参議院議員の今井絵理子議員が
神戸市議の男性との不倫交際が、週刊誌で報じられた。
本人は「軽率な行動をした」と反省の弁を述べながらも
「一線は越えてはいない」と「不貞には当たらない」と主張している。
だが、2人は、今井氏のマンションやホテルでお泊りしたことが
判明している。
この手の不倫をめぐる裁判では、
ホテルで同じ部屋に泊まるという状況証拠があれば
「でも一線は越えてない」という言い訳は認められないのだそうだ。
つまり(ホテルで同じ部屋に宿泊)=(性行為があった)となるのだ。
まあ、パジャマ姿まで撮られてるのに
「2人で徹夜で原稿を書いていた」と言うのは
かなり無理筋な言い訳だろう。
昨今の加計問題をめぐる政府関係者の発言といい、
稲田防衛大臣といい、この今井議員といい
自民党なら「ウソがまかり通る」とでも思っているのか。
(さすがに豊田真由子議員は、あれだけ音声が残ってるから
嘘のつきようもなかったが…)
厚顔無恥も甚だしい。まさに権力のおごりだ。
人としての謙虚さを欠いた人間が、公人として良い収入をもらい、
国家を動かす権力を与えられている、今のこの現状を、是とするのか?
かといって、安倍政権に替わる、他のリーダーが思いつかないところが
この国の悲しいところだ…
バイオリンの墓場
名古屋でバイオリン工房を営む男性の自宅に、元妻が侵入し
男性がつくったバイオリンなど54本を、次々と破壊したとして
逮捕された。
その被害状況が、ユーチューブで公開されているが
映像を見ると、なかなか壮絶だ。
無残に壊されたバイオリンの山が部屋中に転がり、
犯行をおこなったとされる元妻が、壁にデカデカと
メッセージを残していた。
『警察さん、夫の家に遊びに来ました、
泥棒ではありません。妻より』
確かに、盗んではないのだから泥棒ではない。
被害総額は、1億円相当という。
日本人の感性
政治家は、どうやら日本人の感性というものを甘く見ているようだ。
いにしえの昔より、日本人は細やかな感性を発揮して
様々な表現を生み出してきた。
例えば、同じ雨でも
春雨、五月雨、シトシト雨、氷雨、時雨、通り雨、夕立…など
その降り方や季節などによって、
実に100種類を超える雨を表現する言葉があるという。
目に見えない風に関しても、風の音や強さによって
実に1000以上の表現があるという。
代表的なものは、春一番、そよ風、木枯らし、潮風、からっ風、山背(やませ)、
つむじ風…
要するに、何が言いたいかと言うと
日本人はよく、西洋的なロジカルな思考が苦手だと言われるが
それは一方で、物事を感性的に捉えているからと言えないだろうか。
国会で答弁する政治家を見ていると、言葉を巧みに駆使して
論理的な矛盾がないように話せば、国民を納得させられると思っているようだ。
たとえば加計問題に関する閣僚、政府関係者の答弁、
自衛隊PKO部隊の日報問題に対する稲田大臣の答弁…
証拠がないからって「言った、言わない」で自らの正当性を主張しているが、
前述の通り、日本人は感性で物事を判断する能力に長けているのだ。
だから、いくら答弁が論理的につじつまが合っていようと、
その話してる時の顔の表情や話し声で
ウソかホントかを、鋭く見抜く感性を持っている。
そして、それが今の内閣支持率低下につながっていることに
政治家ははやく気づくべきだ。