ラッコが消える日
かつて、お腹の上で貝を割る姿がカワイイと「ラッコブーム」が起きたのは
20年ほど前のこと。その時には全国の水族館などに122匹のラッコがいた。
そして今年の2月末、サンシャイン水族館(池袋)がラッコの展示を終了し、現在、
国内で飼育されているラッコは10匹余りにまで激減した。(日本経済新聞3月2日)
このままだと、日本の水族館からラッコがいなくなる日が来るかもしれない。
このようなことになったのは、2つ原因があると言われている。
まずワシントン条約で、海外から新たなラッコを輸入することが禁止になったこと。
そして、もう1つがラッコの繁殖の難しさだ。
元来、ラッコの交尾は激しい。むかし映像で見たことがあるが、
水中でオスとメスが、のたうち回るように絡み合い、上になったり下になったり
回転したり、ほとんどレ〇プしてるんじゃないかって思うほどの激しさで交尾し、
そして子を宿す。
ところが、水族館で育ったラッコのつがいは、そうはならないのだそうだ。
オスもメスも、性的な積極性に欠け、交尾はすれど、なかなか妊娠に至らないのだ
そうだ。
狭い水槽育ちで、本来の“野性”を失ってしまったということだろうか…