日本が誇る 心優しき発明品とは?…
日本が誇る発明品と言われて、パッと思い浮かぶのは
ウォークマン、カラオケ、インスタントラーメン、最近では中国人が爆買いする
ウォシュレット…などなど。
ところが、意外なものが日本の発明であることを、東京新聞のコラムで知った。
それは、目の不自由な人たちのために、歩道に埋め込まれている「点字ブロック」だ。
今からちょうど50年前の1967年3月18日に、
岡山県の盲学校近くの歩道に敷設されたのが最初だという。
発明したのは、岡山で旅館を経営する三宅精一さん(故人)という方で
道路を渡ろうとして車にはねられそうになった視覚障害者を見て
何とか安全に渡れる方法はないかと思案の末、点字ブロックを思いついたそうだ。
三宅さんは私財を投げうって、点字ブロックを普及させた。
それが今や日本だけでなく、世界中で使われ、目の不自由な方々の道先案内として
貢献している。
健常者にとって、点字ブロックは決して評判が良くないかもしれない。
足場がゴツゴツするし、雨の日には自転車のタイヤが溝で滑ったりする。
でも、そこは1つ、我々は大きな心を持たなければならない。
何といっても日本が世界に誇る、心優しい発明品なのだ。
“点字ブロックの母国”の人間として恥ずかしくないように、
例えば駅のホームなどで、不用意に点字ブロックの上に立ってたり
荷物を置いたりしないよう気をつけたいものだ。