ファミリー・トピックス

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サッカー道

ロシアW杯サッカー出場に、光明が差してきた。

UAE、タイに2連勝。

その勝利の立役者になったのは、間違いなく久保裕也選手(23)だろう。

2ゴール、3アシストの活躍を見せ、

フル代表の経験がほとんど無いにもかかわらず、積極的にパスを要求するなど

チームを牽引した。

 

久保選手を初めて見た時、正直、ジミーな選手だなあと思った。

イケメンが揃う日本代表の中にあって、色黒で、朴とつとした久保選手は

まるで幕末の銀板写真に写っている武士のように、私には見えた。

 

そんな久保選手に驚かされたのは、プレーもさることながら

試合後のヒーローインタビューだ。

ふつう、この手のインタビューは、だいたいの選手が高揚して

ハイテンションで嬉しそうに答えるものだ。

だが、久保選手は、観客の大声援の中にあっても、まるで動じることなく

静かな口調で語りはじめた。

「落ち着いてシュートを打つことができた。それが良かった」と、淡々と。

 一喜一憂してない、いつもと変わらない自然体のままで

カメラの前に立っていた。

 

日刊スポーツの記事によると、

久保選手の父親は、剣道や空手など武道に精通した人で

母親も合気道をしているそうだ。

インタビューに「父は厳しく、何度か本気で死ぬと思った(笑い)

でも5歳からサッカーを始めて一度もグレる暇がなかった。感謝しかない」と

語っている。

もしかしたら、久保選手のあの落ち着きぶりは、武道による精神修行で

培われたものかもしれない。

 

サッカーと武道の融合。

つまり『サッカー道』みたいな指導法があっても面白いのではないか

絶好のシュートチャンスに、思わず力が入って外してしまう場面をよく見るが、

武道で鍛えた強い精神があれば、久保選手のように、どんな時も冷静にゴールを

決められるのではないだろうか。