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「妊活」という言葉は…?

30代女性からのお悩み相談(30日・読売新聞『人生案内)

話の趣旨は『結婚して不妊治療を続けてきたが、子どもができないことが判明し、

そうしたことが原因で夫とケンカが絶えなくなり、結婚3年にして離婚した』と

いうものだった。

そういえば昨日のYahoo!ニュースにも『妊活クライシス』という

聞きなれないワードが出ていた。

定義は「妊活中の夫婦が“赤ちゃんが欲しい”と強く願うばかりに、相手を責め、

自分を責め、夫婦の間に不信感が募ること」なのだそうだ。

例えばこんな例…

仕事から帰宅した夫に、妻が言う

「今日、排卵日なの」

「そう。いいよ」

すると、妻は心の中で不満が生じる。

(いいよって何?…なんで、私がお願いしたことになってるの?)

そして、その一ヵ月後、生理がくるたびに妻は「子どもが死んじゃった」と

我が子を失った喪失感を感じるようになる。

一方の夫は

「また次、頑張ればいいじゃないか」

と、悪気もなく言う。

(そういう問題じゃない!)と、さらに不満がつのる。

 

結婚した以上、やはり子どもを授かりたい。

我が子をこの手で抱きしめて、慈しみたい。

だから、妊活に励む。

親も「はやく孫の顔が見たい」と期待するから

さらに妊活に励む。

それでもできなければ、今度は病院に行き、お金をかけて不妊治療を受ける。

こうなると、もはや子どもを産むのは、至上命令だ。

でも、昔から言うように『子どもは授かりもの』で、絶対できるというものではない。

 

そもそも「妊活」という言葉が良くない。

就活や婚活みたいに言うのはどうかと思うし、

同じように扱うのは、危険すら感じる。

就職や結婚の活動なら、本人が努力して、自分の理想を下げさえすれば

たいていの人は(不満があるかどうかは別にして)それなりのゴールが見つかる。

でも「妊活」はどうか? 

いくら必死に努力しても、現代の最先端医療に頼っても

必ず報われるというものではない。

つまり「ゴールがない」ということも多々あるのだ。

 

妊活自体は否定しないし、励めばいいと思うが

 でも、どうか無理だけはしないでほしい。

周りの人も、過度な期待はすべきでない。

時代は変わっても、どんなに医療が進歩しても

やはり『子どもは授かりもの』という本質は変わらない。

 妊活することで夫婦が不仲になって、離婚するなんて

本末転倒で、悲しすぎる。

思い出してほしい。

そもそも子どもを産むために、結婚したわけではないはずだ。

お互い愛し合って、この人ならと思って一緒になったはずだ。