人生、楽しんだ者勝ち!
80代の女性からのお悩み相談(きのう・読売新聞「人生案内」)
内容をかいつまんで紹介すると…
「子どもたちは独立し、夫はすでに他界しています。
何の病気も、痛いところもなく、毎日、午前中に散歩、掃除、洗濯などを済ませ、
午後は健康マージャン、夜は読書を楽しんでいます。
決して裕福ではありませんが、お金に困ることもありません。
でも、空しい…自分はこの世に必要とされていない存在です。
まさに死を待つ身ですが、残された日々をどのような心持ちで
生きていけばよいでしょうか?」
という相談事だ。
まず、この投稿を見た人の多くが
「なんて幸せな老後なんだ」と思ったのではないか
行間からは、きっと彼女は自分の人生を誠実に、きちんと生きてきた
素敵な女性なんだろうなあ…という印象が伝わってくる。
だから、子どもたちも立派に自立し、夫も看取ることができた。
80歳を過ぎて病気1つないなんて、
彼女は、恵まれた老後を過ごしてる1人ではないだろうか。
おそらく「心の持ちよう」の問題だと思う。
そもそも、この世に必要とされている人間なんて、どれほどいるのだろうか?
そりゃ会社や一部の仲間内で、必要とされている人はいるかもしれないが
それがイコール「この世に必要とされている」とは限らない。
私がやってる報道関連の仕事も、果たして本当にこの世に役立っているのか
実はただ社会をかき回してるだけで、この世にとってはマイナスかも
しれないと思うこともしばしばだ。
実際、自分がこの世に必要とされている存在かどうかなんて
疑問が大きすぎて、後世になってからじゃないと判断できないのではないだろうか。
その日の読売新聞の前ページを見てたら、漫画家の弘兼憲史さんの
インタビュー記事が出ていて、その中で彼は『人生、楽しんだ者勝ち』と
語っていた。
また人生案内のアドバイザーの精神科医さんも
大事なことは「生きることを楽しむこと」だと書いていた。
どうぞ、残りの人生を思いっきり楽しんで
老若男女いろいろな人たちと接して頂きたいと思います。
人と人とは、接しているだけでも多くの影響を与え合うものだ。
まして彼女のような素晴らしい女性ならば、尚さらと思う。
もしかしたら、そのことが、一番この世に必要とされる存在になるチャンス
なのではないだろうか。