SNSで、夫婦仲がSOS!
きのうの読売新聞「人生案内」に、ちょっと恐ろしい相談が来ていた。
40代の主婦からの投書で、要約すると…
『先日、遠方に住む父が亡くなり、私と夫と子どもの3人で空港に向かいました。
そして、夫は、空港の構内で、私がベビーカーを押す姿を撮影し、
その姿を自分のSNSに投稿したのです。
『合掌。義父急逝』というメッセージをつけて。
私の父の死を、何だと思っているのか。夫への気持ちが冷めてしまいました。
夫を見ると緊張し、攻撃的になってしまいます』
…というものだ。
いろいろな考え方があると思う。
ご主人に「悪気はなかった」という意見もあるかもしれない。
でも、私はこの奥さんに同情する。
悪気はなかったで許されるのなら、先日「東北で良かった」と発言して
辞任に追い込まれた某復興大臣も同じだ。
あの大臣だって悪気はなかったと思うが、
でも、明らかに配慮に欠け、被災地に寄り添う気持ちが足りなかった。
ご主人は、SNSを通じた友人が国内外にいて、
毎日チェックするほどSNSに熱心だと投書に書いてあった。
最近思うのは、ツィッターやインスタグラムなどに
あまりに夢中になり過ぎるばかりに
心がどこかに行ってしまったような人が、増えていないだろうか。
このご主人の場合もそうだ。
SNSにアップする前に、奥様の悲しみ、気持ちをおもんばかって、
なぜ一言「亡くなったお父さんのことをSNSにアップしていいか?」と
聞かなかったのだろうか?
それに、このメッセージもひどい。
『合掌』と書いても、ほとんど義理で手を合わせてるようにしか聞こえないし
ご主人は、奥様の悲しみを、自分の悲しみとしてない気がする。
実際そうじゃないとしたら、もう少し自分の思いが伝わるメッセージを書くべきだ。
あなたのFacebookやツイッターは
『SNSを書くためのSNS』になっていないか?
SNSを書くために、人生があるのではない。
人生を楽しむために、SNSがあるのだ。
私はあえて言いたい。
(S)そんなに、(N)ネットばかりして、(S)損してないか?