セルフGSの舞台裏
何処でも見かけるようになったセルフのガソリンスタンド(GS)
きのうの読売新聞に
『茨城県内のセルフGSの従業員が、ガソリンを入れにきたお客の監視を
怠っていたとして業務改善命令が出た』
というニュースが掲載された。
どういうことだろう?
私もよくセルフのスタンドを利用するが、店員が出てきたことはなく、
勝手に自分で機械を操作して、自分でクルマに給油している…と思っていた。
だが、実はそうではなかったのだ。
GS内の事務所にいる店員が、天井などに取り付けられたカメラを使って
私たちを監視していたのだ。
『ガソリンを給油する時に煙草を吸っていないか?』
『コイツにガソリンを売って大丈夫か?』…等々
そういう諸々を監視して、店員が「売ってよし!」と判断したら
給油の許可ボタンをポチッと押して、はじめて給油がはじまる。
そういえば、あることに気がついた。
セルフのGSで、給油ノズルのトリガーを引いてから
実際にガソリンが流れてくるまでに、妙な“間”があることを!
たぶん、その数秒のあいだに、店員が、給油の許可ボタンを押していたのだ。
摘発された茨城のスタンドは、独自の装置を開発して
お客が確認ボタンを押せば、店員が許可ボタンを押さなくても
自動的に給油がはじまる仕組みをつくった。
もちろん人件費の削減のためである。
思わぬ形で、監視社会の一端が明らかになった。
「無人」をうたっている場所でも、実は誰かに見られてる?…