月9が30周年
フジテレビの「月9」ドラマが
今年4月で、30周年を迎えるという(12日毎日新聞・夕刊)
「東京ラブストーリー」を始め「101回目のプロポーズ」「ひとつ屋根の下」
「ロンバケ」…など数え上げたらキリがないほど
数多くの名作ドラマを生み出してきた。
しかし、最近は視聴率が10%を切ることも多く、
4月から始まった、嵐のメンバーが主演するミステリー仕立てのドラマも
苦戦しているとか。
一貫して、若者向けのドラマを制作してきた月9だが、
ドラマに詳しい放送作家は「昔と今の若者の志向が変わってきている。
フジテレビが月9を美化しすぎてるかも」と書いている。
若者が、恋愛にあまり関心を持たなくなったと言う評論家がいるが
去年放送したTBSの『逃げるは恥だが役に立つ』は
平均で15%、最終回は20%以上のの高視聴率をとっているから、
一概にそうとは言い切れない気もする。
要するに、かつての月9のような、例えば
「僕は死にません、あなたが好きだから」とか
「完治、セックスしよ!」とかいう
この手の熱い台詞は、今の若者にはリアリティがなく、もっと言えば
憧れもなく、“心に響かない”ということなのだろう。
よほど、『逃げ恥』の台詞、例えば
「みくりさん、きちんと入籍して、結婚しましょう」
というフツーっぽい言葉の方が、現実味があって響くのかもしれない。