ヘアドネーション
きのうの日経新聞のコラムで『ヘアドネーション』という活動を紹介していた。
病気やケガなどで毛髪に問題を抱える18歳以下の人に
医療用のウィッグ(かつら)を無償で提供する活動を行なっている非営利団体だ。
原則、長さ31㎝以上の髪の毛を、提供してくれる人を募っている。
それでも1人分のウィッグ(フルオーダー)を作るのに
30人分もの髪の毛が必要になるそうだ。
コラムでは、居酒屋で出会った30代と思われる女性とのやりとりを紹介していた。
彼女は10代の時に、抗がん剤で髪を失った。
当時を振り返り「眉毛も、まつ毛も抜けて不良少女みたいだったの、
嫌になっちゃった」と語ったという。
当時はふさぎこんで、学校の友達に逢うのも拒んでいたが、
その時、手にした医療用ウィッグのおかげで
彼女は外出してみようという、前向きな気持ちになれたそうだ、
その後、病を克服した彼女は、いま恩返しをするため髪を伸ばし、
ヘアドネーションの活動に参加している。
「若い頃は闘病でおしゃれや恋に縁がなかった。今は本当にきれいになりたい」
と、前向きだ。
同世代が、なかなか恋愛に消極的な人が多いなかで
彼女の心の中には “恋の風” が吹いている。
この爽やかな風が、彼女の背中を押して
素敵な男性を出会って、幸せになってほしいと願う。