氷山は資源!
世界には、水不足で苦しむ地域ある。
オーストラリアでは夏になると取水制限が出て、庭の水やりもままならないし
砂漠の多い中東では、つねに水不足に頭を悩ませている。
そんな中、UAEアラブ首長国連邦のある企業が、驚きのプロジェクトを
発表した。
なんと南極にほど近いところにある氷山を、大型船で自国まで運び
飲料水として使うのだそうだ(きのう毎日新聞コラム)
(ちなみに氷山は、陸地の氷河が海に流れ出したもので、塩分を含んでいない)
中東まで運んでるあいだに、氷山が溶けてしまうのではないかと思いきや
意外や意外、溶ける量は限定的らしい。
その運んだ氷山で、実に100万人分の水を5年間にわたって供給できる
というから、なかなかの量だ。
「氷山の一角」という言葉があるくらいだから、海面の下に膨大な水の量が
隠れているからだろう。
環境問題に影響が出ないか、ちょっと気になるし
確か南極は、どの国も領有権が認められていない地域のはずだ。
氷山といえども、巨大な水の塊と見れば、立派な資源だ。
他にマネをするような国や企業が出てくれば、
氷山をめぐって資源の獲得競争につながりかねない。