日本人の感性
政治家は、どうやら日本人の感性というものを甘く見ているようだ。
いにしえの昔より、日本人は細やかな感性を発揮して
様々な表現を生み出してきた。
例えば、同じ雨でも
春雨、五月雨、シトシト雨、氷雨、時雨、通り雨、夕立…など
その降り方や季節などによって、
実に100種類を超える雨を表現する言葉があるという。
目に見えない風に関しても、風の音や強さによって
実に1000以上の表現があるという。
代表的なものは、春一番、そよ風、木枯らし、潮風、からっ風、山背(やませ)、
つむじ風…
要するに、何が言いたいかと言うと
日本人はよく、西洋的なロジカルな思考が苦手だと言われるが
それは一方で、物事を感性的に捉えているからと言えないだろうか。
国会で答弁する政治家を見ていると、言葉を巧みに駆使して
論理的な矛盾がないように話せば、国民を納得させられると思っているようだ。
たとえば加計問題に関する閣僚、政府関係者の答弁、
自衛隊PKO部隊の日報問題に対する稲田大臣の答弁…
証拠がないからって「言った、言わない」で自らの正当性を主張しているが、
前述の通り、日本人は感性で物事を判断する能力に長けているのだ。
だから、いくら答弁が論理的につじつまが合っていようと、
その話してる時の顔の表情や話し声で
ウソかホントかを、鋭く見抜く感性を持っている。
そして、それが今の内閣支持率低下につながっていることに
政治家ははやく気づくべきだ。