やさしさの壁
壁というと、真っ先に思いつくのは
トランプ大統領がメキシコ国境につくると宣言した
不法移民の侵入を防ぐ壁だろう。
だが、こちらはもっと暖かい壁である(きのう・東京新聞コラム)
2年前の冬、イランの街角に『やさしさの壁』というのが登場した。
壁にはフックがついていて、こう書いてある。
「いらない物があれば、ここに置いていって下さい
必要なものがあれば、持っていって下さい」
すると、そこを通りかかった人が、着なくなった衣類などを下げていく。
それを住む家もなく、路上で凍えるシリアなどの難民のたちが
持っていくのだとか。
この「やさしさの壁」運動は、またたく間にイラン国内で広がり
今では周辺国にまで広がってるそうだ。
この記事を見て、私が子どもの頃の昭和時代を思い出して
暖かい気持ちになれた。
昭和30年代後半だが、日本はまだまだ貧しかった。
そして、貧しいからこそ、身に染みる人の優しさ…というものがある。
今の日本では、誰かにプレゼントをもらっても、
似たようなものを持ってたりとか、置くところに困ったりして
ありがた迷惑になってしまうことも多々あるのではないか…