1億総カメラマン
最近のスマホであれば、かなり鮮明できれいな映像が撮れる。
道具に関してだけいえば、スマホをもっている人すべてが
テレビや新聞のカメラマンになり得る時代だ。
そんな現代のスマホ事情を繁栄してか
江東区では『恋する江東』と称して住民に動画を募集している
(きのう・読売新聞・東京地方版)
一般の市民が撮影した江東区の風景を集めて編集し
それをホームページなどに利用、地域のPRにつなげようという考えだ。
こうした “素人” カメラマンが撮影した方が
ナチュラルで、ふだんの感じが出て、プロ顔負けの映像が撮れるかもしれない。
我々のようなプロが取材してカメラを回すと、画面の安定感はあるが
どうしても被写体が構えてしまったりして、
自然さが失われてしまうケースが多々ある。
たとえば子どもだ。
知らないおっちゃんが、突然やって来てカメラを回すよりも
お母さんが撮影した方が、絶対な自然な感じが出る。
今後、こうした街のPRに、一般市民の動画を活用するケースが増えるだろう。
ただし、注意しなければならないこともある。
一般市民の撮影した映像の中に、通りがかりの人は映ってないか?
もし映り込んでいるとしたら、使用許可はとってあるのか?
(肖像権の侵害になる可能性もある)
また看板が映り込んでだり、駅やデパート構内での撮影だと
著作権を主張されたり、撮影禁止になっている場所も少なくない。
公共的なPRとなれば、当然、個人の観賞用とは違う
法的な規制がかかってくることを忘れずに。