世界最小のカーレース
今日は科学の話。
アメリカ、ドイツ、日本など6チームが出場する世界初の国際レースが
28日、フランスで開かれる(きのう・東京新聞夕刊)
車は「ナノカー」と呼ばれる分子のクルマで、大きさは100万分の1ミリ、
つまり目に見えない大きさだ。
その大きさは、イメージでいうと、普通のクルマの大きさが「地球」とすれば
ナノカーは「野球ボール」の大きさに匹敵するという。
レース会場は、かろうじて見える。
数ミリ四方の金の板で、その表面にできた曲がりくねった溝を走る。
目に見えないが、ナノカーを、超高性能のミクロの眼でみると、
それぞれが複雑な分子構造をもち、個性的な形をしている。
(ちょうどミジンコが、目に見えないが、奇妙な形をしているのと同じ)
ナノカーは、電流を流すと、はさみの刃のような形をした部分が振動し、
ほふく前進するように“走る”のだそうだ。
これが何の役に立つのか?
こうしたナノカーの技術を生かして開発した物質を
将来、ヒトの血管内を「走らせ」、ガン細胞などを見つけて攻撃することが
可能になるかもしれないのだそうだ。
まさに、むかし見た映画「ミクロ決死圏」の世界だ!
レースは36時間に渡って行われるが、
レースに参加する日本チームのリーダー曰く
「耐久レースのようなもので、完走も難しいかもしれない」と語っている。
ゴールするまでには、ナノカーだけに『七日ー』かかるかも…