謎のフグ
温暖化の影響が、こんなところにも出ているとは…
最近、日本の沿岸で、種類の判別できない「謎のフグ」が見つかっているらしく
海洋研究者が調べたところ、それは、ショウサイフグとゴマフグの雑種であることが
判明した(きのう・朝日新聞)
この2つのフグは、そもそも生息海域が違っていた。
日本海沿岸の温かい海にいるゴマフグ。
一方、ショウザイフグは太平洋沖の冷たい海に生息している。
それが、地球温暖化で海水温が上昇したことで
日本海にいたゴマフグが、太平洋側に移動して
生息地域が重なり、交配が行われたようなのだ。
それで困ったのは、漁業関係者だ。
フグは種類によって、毒のある部位が異なる。
皮にあったり、内臓にあったり、あるいは肝だけにあったりと
この雑種フグが、はたして毒がどこのあるのか予想がつかないのだそうだ。
どっちの種類がオスかによって、毒のある場所も違うことも考えられるし
雑種同士で交配したら、もうワケがわからない。
市場ではとりあえず廃棄しているらしいが
外見では「純正」と見分けがつかないほど似てる場合もあるらしいから
そのうち食中毒の事故が起きるかもしれない。
トラフグのみを扱う高級ふぐ店などは別として
居酒屋などでフグを食べるのは、ちょっと勇気がいる?