ファミリー・トピックス

様々なニュースから、家族や恋人との話のネタになるようなものを月ー金でアップしてます

居留守による再配達

ひとり暮らしの若い女性や高齢者は

突然、家にやって来る宅配業者に、少なからず恐怖を感じるものらしい。

「宅配便です」

「本当かしら?…宅配を装った不審者かもしれない」

そう思って「居留守」を使い、ドアを開けない人も少なくないのだとか。

特に、夜の配達には「絶対出ない」という人も多い。

とりあえず不在通知を受け取ってから

自分の指定した時間に来てもらえば心配ない…ということらしいが

再配達が増えるワケである。

昨日の毎日新聞の記事によると

1日およそ2万件が『居留守』による再配達を余儀なくされている。

 

何か良い対策はないのだろうか?

そもそも、夫婦共稼ぎ世帯が増え、

子供も塾通い等で夜まで帰ってこないような今の時代に、

宅配業者が、飛び込みで荷物を配達するのはどうなのか?

それは業者の都合であって、不在である確率が高いのはしょーがない気もする。

むしろ、最初から指定日配達してはどうか?

配達前にネットか何かで届け先に連絡を入れて、配達日を決めてもらう。

そしたら、重労働で、なり手がいない宅配業者も楽になるだろうし

女性も居留守を使う必要がなくなるのではないか

 

動く防犯カメラ

千葉県松戸のリンちゃん殺人事件で、渋谷容疑者(46)が逮捕された。

渋谷容疑者は、リンちゃんや自分の子どもが通う小学校の保護者会会長で、

毎朝「見守り隊」と称し、通学路の見張りをやっていたというから

あきれてしまう。

大好きな少女に接近するために、善人ぶって、毎日、通学路に立ち、

「おはよう」「お帰りなさい」と声をかけ、子どもたちを信用させる。

そして、ある時、好みの女の子を言葉巧みにクルマに連れ込み、豹変するのだ。

極悪人だ。ヤクザ、暴力団なら最初から悪そうにしてるから、分かりやすい。

この手の人間は、いい人を演じ、もしかすると自分も善人だと思い込んでたり

するから、本当にタチが悪い。

16日の産経新聞によると、渋谷容疑者は地元の名士で、複数の不動産を所有し

自宅のある4階建てマンションも親から相続、他に仕事をしなくても

十分な収入はあったそうだ

一方で、彼の知人の話として、渋谷容疑者は俗に言う「ロリコン」趣味があり、

少女の裸のシーンが登場する、成人向けのコミックを愛読していたそうだ。

 

今回の犯人逮捕に、大きな役割を果たしたものがあるそうだ。

それは車載カメラ、つまりドライブレコーダーだ。

捜査員たちは通学路周辺で検問を行い、ドライブレコーダーの画像をかき集めて

地道な作業で、通学路以外を歩くリンちゃんらしき女の子を発見、

犯人特定に一役買ったという。

ドライブレコーダーは『動く防犯カメラ』とも言われているそうだ。

こうした防犯カメラをあちこちに設置することで、

「街に死角を作らない」という対策法もあると思う。

犯罪者が、誰にも見つからずに犯行に及ぶことなど到底できない、

犯行をあきらめさせる環境を、つくることも大事だと思う。

もっとも、行き過ぎた監視社会で、国民の自由と権利が奪われるのは

願い下げだが…

 

ゾンビブーム

ゾンビがブームらしい。

バイオハザード』などの映画やゲームはすでに定番

最近ではゾンビアイドルなるものも登場し、お台場の「東京ジョイポリス」の

ゾンビが登場するアトラクションは、休日の予約が殺到するほど大盛況らしい

(14日・朝日新聞

 

そういえば以前、ハロウィンの時に渋谷を訪れたら、顔や全身キズだらけの仮装を

した若い女性のグループを多く見かけた。

記事では、若者のゾンビブームの背景を、こう記していた。

ゾンビは映像的に強いしインパクトもある。

ツイッターやインスタグラムに写真をアップして、「いいね!」を集めたい欲求

 あるのかもしれない」と。

確かにそういう一面もあると思うが、それだけではない気がする。

30代以上の方なら覚えているかもしれないが、確か90年代だったと思うが

一時期「死にかけ人形」というのが流行って、ルーズソックスをはいた女子高生が、

バンなどに、死にかけ人形のキーホルダーをぶら下げていた。

当時、ある著名人が、その人気の背景をこう分析していた。

「人間は、死にかけている時が、一番“生”を実感することができる。

 今の若い子たちは、恵まれすぎて、“生きてる”って実感がわかないのだ。

 だから、こうした人形に“生”のエネルギーを感じるのではないか」と。

 

ゾンビブームの背景も、根は同じではないだろうか。

全身キズだらけで、ボロボロになった自分を演じて

「痛い、苦しい、でも私は生きてるッ!」って思いたいのではないか。

 

確かに今の時代、病気や事故以外で

「死ぬ〜」と思うような非日常的な出来事は、まず起きない。

たぶん、それに越したことはないのかもしれないが、

その反面、人間は、極限状態を乗り越えて「オレは生きてる!」って思いたい

気持ちもあるのだ。

 

去年の大河ドラマ真田丸」で、草刈正雄演じる真田昌幸が、死ぬ間際に

戦乱の世を懐かしみ、こんなセリフ(若干違うと思いますが…)を口にする。

「いくさ、いくさに明け暮れて、明日をも知れぬ命だったが、

 日々、生きてるっていう実感があった。

 あの頃が一番よかった」

 

戦争は嫌だが、

平和ボケする刺激のない社会も、どうなのと思う。

答えは、まぁその真ん中あたりにあるのだろうか…

入学式から拍手が消える日

入学式の季節。

中学校の教員からの投書によると、

今、入学式から拍手が消えかけているそうだ(きのう毎日新聞・オピニオン)

司会の先生が「新入生が入場します。大きな拍手でお迎えください!」と

言っても、まばらな拍手しか起きない。

父兄たちが、スマホやビデオカメラでの撮影で、片手がふさがっていて

拍手ができないからだ。拍手してるのは、上級生や先生だけ。

今や保護者の関心は、子どもの晴れ舞台を「見届ける」から「記録する」に

変わってしまった。

 

私も大学生の息子がいるから、記録として残しておきたい気持ちはよく分かる。

10年後、20年後に映像をみれば、その時の感動がよみがえるし

将来、子どもの結婚式の、余興として流すビデオにも使えるかもしれない。

ただ、1つだけ注意してほしいことがある。

入学式などで撮影している父兄を見てると、だいたいの人が自分の子どもしか

撮っていない。

しかもアップの映像ばかりで、あれじゃあ入学式だが学芸会だか分からない。

それに、自分の子どもしか撮影しないのは、親のエゴだと思う。

子どもが本当に撮ってほしいのは、もしかしたらクラスメイトだったり

大好きな異性の子だったり、恩師だったりするのではないだろうか。

だから、我が子のアップばかり撮影するのはNGだ。

 

そういう意味では、入学式の様子を

PTAの役員などにお願いして、撮影してもらってはどうだろうか?

アップと、ルーズ(会場全体)と、3カメぐらい出せば

それなりに臨場感のある映像がとれる。

後日、その映像をうまく編集して、動画ファイルにして

保護者全員に配信すれば、費用もさほどかからないだろう。

 

とにかく、父兄には、我が子を撮影する時間は最小限にしてもらって

両手はフリー、子どもたちに精一杯の拍手を送ってもらいたい。

撮影の煩わしさに気をとられることなく、

娘、息子の、生涯に一度しかない晴れ舞台に、心おきなく感動してほしい。

 

家出娘

今日は、新聞のニュースではなく

独自に取材した「家出娘」について書きます。

彼女(仮名アイさん)は、北関東に住む二十歳の女性だ。

色白で、つぶらな瞳が特徴的。

クラスに1人はいる、“不思議ちゃん”タイプといえばイメージがつきやすいか。

まずアイさんの生い立ちを聞いた。

4人兄弟の末っ子で、父はアイさんが生まれてすぐに家を出て行ったため

まったく記憶がないという。離婚した理由は知らないそうだ。

「父に会いたいと思ったことない?」と尋ねたら

「別に。今さら現れて、父親ヅラされても困るし」

アイさんはもう数か月、家には帰っておらず、新宿をねぐらに生活している。

 「どうして家に帰らないの?」

「家族が嫌いだから」

「お母さん一人で、アイさんをここまで育ててくれたんでしょ?」

「でも、私のこと褒めてくれないし…いつも叱ってばかり

 叩かれたこともある」

家に帰らないで、どうやって生活しているのだろうか?

「働いてるの?」

「ううん」

「お金とか、食費とかはどうしてるの?」

「誰かが御馳走してるから、何とかなる」

聞けば、出会い系などで知り合った男性に、面倒みてもらってるそうだ。

「じゃあ、夜はどうしてるの?」

「ホテル」

男とラブホに泊まって、朝まで過ごすのだとか。

「だって一人では寝たくないし。

 誰かに添い寝してもらないと不安で眠れないの」

うーん、なんか救いようのない話になってきた。

こんな女性なら、即ナンパ師の餌食だ。

カネも、食事も、寝床も、みんな男に頼っている。

男は、彼女のカラダ目当てに近寄ってきて、

少し優しくしてあげれば、まんまとゲットできるのだ。

アイちゃんが、私のことが知りたいと言うので、少し自分の話をした。

「ボクにも、アイさんと同じ歳の息子がいるんだ」

「へえ、そうなの?」と、驚いた顔をしている。

私が、子どもがいるようには見えなかったのか、と思いきや、アイさんは…

「実は、私も子どもがいるの?」

「えっ?」

「いま生後5ヵ月」

「そ、それで、パパは?」

「誰だか分からない」

「ええっ!?」

まあ、こんな生活を続けてたら、いつか、こういうことになる。

不謹慎とは思いながら、質問してみる。

「中絶という選択肢は考えなかったの?」

「親にバレないように隠してたら、過ぎちゃって」

つまり、中絶可能な妊娠5ヵ月を過ぎてしまったのだ。

「結局、バレて叱られたんだけどね」

「じゃあ、赤ちゃんは誰が面倒を?」

「お母さん」

「なのに、家に帰らないの?」

「大丈夫、母は4人も子ども育ててきたんだから」

「でも、息子さんに会いたくないの?」

「そりゃ会いたいけど…いいじゃん、別に…」

「別にって…」

すると、アイさんは不機嫌になって

「どうしてそんなことばっか聞くのよ。現実から逃避したくってココに

 来てるのに。どうして現実に引き戻すことばっかり言うの。

 まるで学校の先生に説教されてるみたい!」

と怒り出してしまった。(ちなみに「ココ」というのは新宿のことらしい)

 

ますます救いようのない話になってきて、

私はそれ以上この話に触れるのをやめた。

要するに、アイさんは、父親が誰かわからない子を産んで、

その子を母親に預けて家を飛び出し、

自分は新宿でオトコ遊びを繰り返している…ということだ。

 

もちろん、この現状に、一番苦しんでるのは

アイさん本人であることは間違いない。

「ストレスいっぱいで、苦しいの。

 一人でいると不安でしょうがないの」と、泣いていた。

そして、その現実から目を背けるために、

自分に優しくしてくるオトコを探しては、一夜限りの夜を過ごしている。

でも、そんなことをいくら繰り返しても、救われない。

絶対に救われない。

 

アイさんと別れた後、取材者としての自分の未熟さを痛感した。

つい、親の立場になって感情的な質問をしてしまった。

所詮、私は取材者だ。

彼女の人生に深くコミットできる立場じゃないのに、説教などもっての他だ。

それじゃあ、どうすれば良かったのだろうか?

未だに答えが見つからない。

いずれにせよ、いろいろ考えさせられる取材だった。

アイさんに、穏やかな、こころ休まる日が訪れることを願って止まない。

人生、楽しんだ者勝ち!

80代の女性からのお悩み相談(きのう・読売新聞「人生案内」)

内容をかいつまんで紹介すると…

「子どもたちは独立し、夫はすでに他界しています。

 何の病気も、痛いところもなく、毎日、午前中に散歩、掃除、洗濯などを済ませ、

 午後は健康マージャン、夜は読書を楽しんでいます。

 決して裕福ではありませんが、お金に困ることもありません。

 でも、空しい…自分はこの世に必要とされていない存在です。

 まさに死を待つ身ですが、残された日々をどのような心持ちで

 生きていけばよいでしょうか?」

という相談事だ。

 

まず、この投稿を見た人の多くが

「なんて幸せな老後なんだ」と思ったのではないか

行間からは、きっと彼女は自分の人生を誠実に、きちんと生きてきた

素敵な女性なんだろうなあ…という印象が伝わってくる。

だから、子どもたちも立派に自立し、夫も看取ることができた。

80歳を過ぎて病気1つないなんて、

彼女は、恵まれた老後を過ごしてる1人ではないだろうか。

 

おそらく「心の持ちよう」の問題だと思う。

そもそも、この世に必要とされている人間なんて、どれほどいるのだろうか?

そりゃ会社や一部の仲間内で、必要とされている人はいるかもしれないが

それがイコール「この世に必要とされている」とは限らない。

私がやってる報道関連の仕事も、果たして本当にこの世に役立っているのか

実はただ社会をかき回してるだけで、この世にとってはマイナスかも

しれないと思うこともしばしばだ。

実際、自分がこの世に必要とされている存在かどうかなんて

疑問が大きすぎて、後世になってからじゃないと判断できないのではないだろうか。

 

その日の読売新聞の前ページを見てたら、漫画家の弘兼憲史さんの

インタビュー記事が出ていて、その中で彼は『人生、楽しんだ者勝ち』と

語っていた。

また人生案内のアドバイザーの精神科医さんも

大事なことは「生きることを楽しむこと」だと書いていた。

どうぞ、残りの人生を思いっきり楽しんで

老若男女いろいろな人たちと接して頂きたいと思います。

人と人とは、接しているだけでも多くの影響を与え合うものだ。

まして彼女のような素晴らしい女性ならば、尚さらと思う。

もしかしたら、そのことが、一番この世に必要とされる存在になるチャンス

なのではないだろうか。

子どもはダマされやすいと思え

先月26日、千葉県松戸市の小学3年生の女の子が

何者かに連れ去られ、殺害された。

依然、犯人は捕まっておらず、

近所に住むお子さんをお持ちの親たちは

さぞ不安な日々を送っていることでしょう。

 

昨年、神戸新聞に寄せられた投稿が大きな話題になったのを

ご存知だろうか?

あるマンションでは、小学生の子どもに

知らない人に挨拶されても返事をしないよう『あいさつ禁止』を

指導しているのだそうだ。

賛否の分かれるところだと思うが、昨今の連れ去り事件などを考えると

頷ける部分もある。

大人が純粋な子どもをダマすのは、そう難しいことではないからだ。

例えば、こんな例がある。

通学路を一人で歩いている子どもに、車に乗った見知らぬ男が

こう言って声をかけてきたとする。

 

「〇〇ちゃんだね、ママが交通事故に遭って大変なことになってる。

 病院まで送っていくから、急いで車に乗って!」

 

こう言われて、あなたのお子さんが、男のウソを見抜けると

胸を張って言い切れるだろうか?

「人はある感情に支配されると、冷静な判断ができなくなる」という

基本的な心理学を使ったダマし方だが、

ほとんどの子どもが「ママが交通事故」と聞いた瞬間、パニック状態になり

もはや、この男が悪いヤツで、自分をがダマそうとしてるなどと

考える余裕はなくなっているはずだ。

そういう意味では、この神戸のマンションの、見知らぬ人に声をかけられても

「返事をしない。相手にしない」という対応は

あながち間違いとは言い切れない気がする。

 

オレオレ詐欺』じゃないが、人をダマす連中は、悪知恵を働かせて

次々と新手の方法を考え出してくる。

うちの子に限って…と思いたい気持ちは分かるが

子どもはダマされやすいと思った方がいい。

そして、こうした手口から子どもを守るためには

日頃から子どもに「悪いヤツはこういう風に声を掛けてくるから気をつけろ」と

注意喚起を続けるしかない。