脚本家は農民
今日は、家族ネタではなく、個人的に興味のある話を。
「羅生門」「七人の侍」「私は貝になりたい」「白い巨塔」「八つ墓村」など
挙げたらキリがないほどの数々の日本映画の名作を世に送り出した脚本家
橋本忍さんに関する記事が、24日の読売新聞夕刊に出ていた。
98歳になる今も執筆意欲が旺盛で、「小説を書くことに興味がある」と語って
床に臥せがちながらも、書斎には小説用の資料が山積みになっているそうだ。
橋本さんに師事していた経験がある山田洋次監督は、当時、貴重なアドバイスを
もらったことがあるそうだ。
「決して鉛筆を手から離してはいけない」
「脚本家は農民。水をやり、雑草を抜き、成長したら収穫する。
忍耐力のある人が勝つんだ」と語ったそうだ。
また橋本さんは実業家としても一流だった。
大手の映画会社はスケールが大きすぎて採算がとれないと敬遠した。
そこで、橋本さんは自ら独立プロダクションを立ち上げて映画を製作し、
見事大ヒットさせた。
強い意志と信念の持ち主でもある。