発想の転換!ビニールハウスで二酸化炭素を再利用
新たな利用方法が考え出され、今後、見直されるかもしれない。
イチゴのビニールハウスなどの温室栽培で、二酸化炭素を再利用する
新しい技術が注目されている(きのう・朝日新聞)
農業用ハウスなどでは、室温を一定に保つために暖房機を使うが、
新たな技術では、重油などを燃焼した時に発生する二酸化炭素(CO2)を
(不純物を取り除いて)再びハウス内に戻すのだ。
なぜそんなことするのかと言うと…
その前に、中学校の理科で習った『光合成』というワードを思い出してほしい。
光合成は、平たく言うと
『光のエネルギーから、果実など有機物を作り出す』植物のしくみのことを
いうが、これを化学式にすると、
光+(二酸化炭素)+水 → (酸素)+(ブドウ糖などの有機物)
そして、イチゴのハウスなどで、暖房機から出る二酸化炭素ガスを
ハウスに戻すことで、室内の二酸化炭素濃度を高めてやる。
そうすると、イチゴの光合成が促進され生育が良くなるのだ!
この技術によって、イチゴの実はより大きく、収穫量は3割ほど増加するとか。
さらに外に排気する二酸化炭素の量も減るので、一石二鳥だ。
とかく“悪者”扱いされるものでも、
知恵とアイディア次第で、“善人”にもなれるということか。