猛暑と飛行機の意外な関係
世界気象機関(WMO)は今夏、北半球で観測史上最高レベルの高い気温が
相次いで記録されていると発表した(読売オンライン)
要するに異常気象だ。
北半球に熱波が押し寄せ
6月下旬にイランで53.7℃、カルフォルニアでも50℃を超える気温を観測した。
日本も、これから暑くなるのだろうか?
何より驚いたのは、今回の高温で、イランなど中東の空港の一部が閉鎖されたことだ。
なぜ暑さで、空港が使えなくなるのか?
記事によると、こういう理屈だそうだ。
飛行機は、なぜ飛ぶことができるかというと、
空気による揚力(主翼が空気を切ることによって生じる上向きの摩擦力)
によって飛ぶことができる。
ところが、気温が上がると、熱で空気分子の運動が活発になってぶつかり合い
空気の分子と分子の間隔が、低温の時より広がる。
これが、空気が膨張した状態で、要するに「空気が薄まった」状態なのだ。
空気が薄くなると、飛行機は揚力を得づらくなる。
よって、飛行機が飛び立つのに、より長い滑走が必要になるのだが、
いくつかの空港では滑走路が短く、離陸に必要な距離を確保できないのだそうだ。
猛暑によって、飛行機が飛べなくなるとは…ちょっと意外。