ファミリー・トピックス

様々なニュースから、家族や恋人との話のネタになるようなものを月ー金でアップしてます

足音が、畑の肥料になる

朝日新聞の1面に『折々のことば』というコーナーがある。

日本を代表する哲学者の鷲田清一さんが

いろいろな書物やら何やらから「言葉」を選んで

解説を加えてくれて、とてもためになる。

きのうの朝日新聞に掲載されていた言葉は、父の言葉だった。

 

『足音が、畑の肥料になる』(ある父親

 

定年退職して畑いじりをする父親

仕事に行き詰まり、落ち込んでいる息子にかけた言葉だそうだ。

父は、毎日、作物のことが気になって、足しげく畑に通う。

足を運んでいるうちに、だんだんと作物がしてほしいことが分かってきて

おのずと手入れをするようになる。

そして、それが良い収穫につながる。

 

息子さんは営業の仕事をしているのだろうか…そこは書いてなかったが

営業先に断られても、めげずに足を運ぶ。

何度も営業先を訪ねているうちに

見えてくるものがある。本当に望んでいることが分かってくる、ということか

電話や、ましてやメールじゃ絶対に分からない。

まさに、足音を立てて歩き回ることが

相手にも、そして自分にも、豊かな実りをもたらすのかもしれない。

てんでんこボタン

通勤で自転車を使っているが、途中にけっこう急な、長い上り坂がある。

私が必死にペダルを漕いでいると

前後に小さい子どもを乗せた母親の自転車がスーッと抜かしていく。

電動アシスト自転車だ。しかも、楽々と…

そのたびにうらやましく思うのだが、

実はこの自転車は、逆に下り坂だとスピードが出なくなるらしい。

時速24キロ以上になると、漕ぐ力が働かなくなる。

あくまでも「漕ぐ力」をアシストするためで、スピードを出すための装置ではない。

 

そんな電動自転車に『てんでんこボタン』という新たな装置を付加する動きが

広がってるそうだ(きのう朝日新聞・夕刊)

津波などの緊急事態の時に、もっとスピードが出るようにした方がいいという

ユーザーの声があって、

そのボタンを押すと、時速24キロ以上を超えてフルパワーで加速するらしい。

ちなみに「てんでんこ」とは、東日本大震災で知られるようになった

津波てんでんこ」のことで

 意味は「津波が来たら、各自てんでんばらばらに高台に避難しろ!」

という教訓ともいえる言い伝えだ。

そのための加速装置が「てんでんこボタン」なのだが、

法整備や安全対策など、まだまだハードルがあるらしい。

それより何より、1分でも時間をムダにしたくない現代人である。

「ああ、保育園に急がなきゃ」とか「仕事に間に合わない」とか

「信号が赤になる」とか…

 津波以外のあらゆる場面で、「てんでんこボタン」を押すことに

なるのではないだろうか。

 

18万件の衝撃

きのうのYahoo!ニュースに、衝撃的なニュースが出ていた。

日本で人工中絶される胎児の数が、1年間に18万件におよぶそうだ。

出生数から逆算すると、

実に6回の妊娠のうち、1回が中絶されている計算になる。

 

最近、取材で出会った女性と飲んでた時、

「ナマで男としたらデキちゃって、それで堕ろした」とか…

知り合いの主婦も

「望まない3人目がデキちゃったから、夫と相談して堕ろした」とか…

前にも書いた家出娘の場合は…

「男と遊んでたらデキちゃって

 でも中絶できる時期を過ぎちゃったから産んだ」と言っていたが、

意外と、身近にも中絶した経験のある人がいることに気づかされる。

もちろん中絶する理由は様々だと思う。

胎児に先天的な病気があったり、母体の健康に問題があったり、

あと経済的な理由など…

でも、命は命だ。尊い命だ。大切に、慎重に扱ってほしいと思う。

 

ヤフーの特集の中で『沈黙の叫び』という米映画を紹介している。

人工中絶する時の、エコー映像を動画で見せていて

医師が子宮内の胎児に、中絶用の器具を差し込むと

それを嫌がった胎児が激しく動く。

さらに器具を突っ込むと、胎児は口を開けて何か叫んでるように見える。

その動画の真偽のほどは、私は医者じゃないから分からないが

胎児が死ぬのだから、苦しくないワケがないのは、容易に想像がつく。

 

日本で1ヶ所しかない『赤ちゃんポスト』を

もっと増やす手立てはないだろうか。

育児放棄を助長するという言う人もいるが

せめて東京とか大阪とか、大都市にあってもいいと思う。

子どもができずに苦しんでいる夫婦がいる一方で

望まない子を授かって中絶する人がいる。

おかしな社会だと思う。

少子化が進む日本で、子どもは宝であることは間違いない。

 

 

発想の転換!ビニールハウスで二酸化炭素を再利用

地球温暖化の元凶として、とかく悪者扱いされる二酸化炭素だが

新たな利用方法が考え出され、今後、見直されるかもしれない。

イチゴのビニールハウスなどの温室栽培で、二酸化炭素を再利用する

新しい技術が注目されている(きのう・朝日新聞

 

農業用ハウスなどでは、室温を一定に保つために暖房機を使うが、

新たな技術では、重油などを燃焼した時に発生する二酸化炭素(CO2)を

(不純物を取り除いて)再びハウス内に戻すのだ。

なぜそんなことするのかと言うと…

その前に、中学校の理科で習った『光合成』というワードを思い出してほしい。

光合成は、平たく言うと

『光のエネルギーから、果実など有機物を作り出す』植物のしくみのことを

いうが、これを化学式にすると、

 

 光+(二酸化炭素)+水 → (酸素)+(ブドウ糖などの有機物)

 

つまり光合成には、二酸化炭素が必要なのだ。

そして、イチゴのハウスなどで、暖房機から出る二酸化炭素ガスを

ハウスに戻すことで、室内の二酸化炭素濃度を高めてやる。

そうすると、イチゴの光合成が促進され生育が良くなるのだ!

この技術によって、イチゴの実はより大きく、収穫量は3割ほど増加するとか。

さらに外に排気する二酸化炭素の量も減るので、一石二鳥だ。

とかく“悪者”扱いされるものでも、

知恵とアイディア次第で、“善人”にもなれるということか。

 

グーグルホーム

今年の年末には、多くの人が『グーグルホーム』という“スーパー家電”の名前を

知ることになるだろう。

それは、AI(人工知能)を搭載した、会話できる音声認識スピーカーで

今年中に日本でも販売されるそうだ(19日・朝日新聞

 

どんなことができるのか?

家族の声(最大6人)をそれぞれ識別でき、話しかけるといろいろ調べて

教えてくれる。

例えば「今日の天気は?」と、声に出して言うと

グーグルホームがネットで最新の天気予報を調べて、教えてくれる。

「レストランを予約して」と言えば、家族の希望に合わせて予約してくれる。

他の家電と連動できるようにしておけば

例えば「テレビつけて」と口で言うだけでテレビがつき、

「暑いからエアコンつけて」と言えば冷房が入り

「お風呂沸かして」と言えば、自動的にお湯が溜まるようになるだろう。

毎朝乗る電車が決まっていれば、グーグルホームが「現在、車両故障で山手線が

止まってます」と教えてくれるかもしれない。

価格はアメリカではすでに販売されていて、日本円で1万4千円だから

日本でも同程度の価格で販売されるだろう。

 

しかし、こんなスーパー家電が出回って

AIの性能がどんどん向上していったら、どうなってしまうのだろうか?

たぶん私たちの生活は激変するだろう。

家族は居間にいて、ああしろ、こうしろと、指示するだけで事足りるのだ。

 

『その方が便利だから』 『その方が手間が省けるから』 『その方が楽だから』

…という発想で、次々とAI搭載の新製品が生み出されていくだろう。

でも、その前に、立ち止まって考えてみなければならないことがあると思う。

「それで、人は幸せになるの?」

 

 

北斗八星?

北の夜空に輝く北斗七星。

だが、実際は「北斗八星」であると、朝日新聞のコラムに出ていた(「動的平衡」)

ひしゃくの柄の一番端の星を7番目とすれば

6番目の星をミザールというそうだが、その星のすぐ横にもう1つ、小さな星が

あるのだ。

確かに、天体写真をよく見ると、ミザールと、もう1つの星が

少し重なるようにして存在しているのが分かる。

14世紀のアラビアでは、兵士の視力検査として

この2つの星が見分けられるかどうかでチェックしたという話が残っているらしい。

 

実は“北斗八星”だったと言われても、

正直「だから何?」としか思わない。

昔の人にとって夜空の星は、道しるべであり、身近な存在だったかもしれないが

都会に住む私にとっては、星はあまり身近じゃない。

新宿では、月以外の星はほとんど見えない上に

50歳を過ぎて近眼、老眼、乱視が進み、ますます星が見えづらくなっている。

 

近い将来(できれば私が生きてる間に…)、ガソリンなどの化石燃料が不要になり

自然エネルギーだけの社会になって、都会の空がきれいに澄みわたり

そして科学の進歩で、ビルや街の明かり等が

外部に最小限しか漏れないような技術が生まれたら

昔のような、満天の星が広がる美しい夜空が復活するかもしれない。

そしたら、先人のように、私たちの創造力も豊かになり、 

自然に対する理解も進んで、環境問題をもっと真剣に考える人が

増えるのではないだろうか。

 

明るいニュース!

 連日の北朝鮮の核・ミサイル報道で、ウンザリしていたが

久しぶりに明るいニュースだ。

秋篠宮家の長女・眞子さまが、ICUの同級生である小室圭さんとの婚約を発表した。

この小室圭さんは「海の王子」と聞いて、さぞチャライい奴かと思いきや、

インタビューの受け答えを聞いていると、礼儀正しくて

今時こんな古風な若者がいるのかと思うくらい、古風なのだ。

 

記者の質問には、穏やかな口調で

「時期が参りましたら改めてお話しさせていただきます」を繰り返し

 終始、笑みを絶やさない。

 自らの座右の銘を聞かれて「時期が参りましたら…」と答えたのには

『時期もクソもねえだろ」と、ちょっと突っ込みたくなったが

まあ、それも愛嬌のうちだ。

そして、朝の電話についての質問には、よっぽど嬉しかったのか、

「行ってきます」「行ってらっしゃい」という

眞子さまとのやりとりがあったことを明かした。

若者の恋は、ピュアで、一途で、すがすがしい。