北の核を憂う…
一昨日の3日、北朝鮮が核実験を強行した。
ミサイル発射までは黙認してきた中国も、これで本気で制裁をやるかもしれない。
きのうのテレビの報道番組やワイドショー等では
終日、北の問題を取り上げ
キャスターや専門家が、今後の見通しや各国の対応などをさかんに報じていた。
しかし、なぜアメリカをこれほどまでに敵視し
ミサイル発射や核実験を強行して挑発するのだろうか?
背景に、朝鮮戦争がまだ終わっていないということがある。
1950年に始まったこの戦争は現在、休戦状態にあるが
必ずしも終わったというわけではないのだ。
北は隙あらば南に侵攻して南北統一を目論んでいるし、
韓国・米国側も、金王朝の転覆を狙っている。
北の核ミサイル問題では、日本は完全にアウトサイダー(傍観者)だ。
プレイヤーは北朝鮮、韓国、アメリカであり、日本は「当事者」ではない。
にもかかわらず、日本上空をミサイルが飛び交うトバッチリを受け
「日韓併合に対する報復」などと歴史問題を蒸し返される始末で
アメリカと北朝鮮が本格的な戦闘状態になれば
間違いなく日本にも核攻撃を受けるだろう。
プレイヤーでないのに、ミサイルが飛んでくる、という今の情けない状況を
打破するためには、ミサイル防衛を強化するしかない。
防衛費を増やしてもいいから
一刻もはやく防空システムを構築してほしい。
今は、同じ方角へ3発同時に撃たれたら、迎撃しきれないと言われている。
日本の科学技術力を駆使して、最新式の迎撃ミサイルシステムをつくることが
急務だと思う。
しかし、どうしようもないのは、拉致被害者の帰国だ。
官房長官が「秋が訪れる頃には…」と発言したのは、
何年前のことだっけ?
あれから拉致問題は1ミリたりとも動いていない…