何のために生きるのか?
きょうの読売新聞「人生案内」は20代女性からの相談だった。要約すると…
「入社して4年目の私は、何のために仕事をしているのか分かりません。
医療系大学に進学したのですが、イジメにあって心の病に。
その後、中退し、通院しながら就職活動をして、今の会社を見つけました。
大学で受けたイジメで、明るかった私の性格は一変しました。
以前、休日は友だちとワイワイ遊んだり、バイトしたり積極的でしたが
今は休日はほとんど家で過ごしてます。
周りの友人が結婚・出産するのを見て
余計に、自分は何のために生きているのかと考えてしまいます」
何のために仕事をしてるのか?
何のために生きているのか?
すでに50歳を過ぎた私ですが、未だに答えが見つかっていません。
しいて答えれば
仕事してるのは、お金を稼がないと生活していけないし、
今さら他の仕事をするのはおっくうだから。
生きているのは、まだ死にたくないし、
もう少し楽しいことを味わいたいから。
こうやって文字にすると、自分という人間がいかにいい加減で、
薄っぺらな人間だとつくづく痛感します。ああ、情けない。
そういう意味では、この20代の女性は、
心を病んでしまうほど真剣に、真面目に自分の人生と向き合っている…
そう言えるのではないか。
この相談の女性は、素晴らしい女性だと思う。
そのひたむきさがあれば大丈夫。
彼女は今、暗いトンネルの中にいるが、いずれ抜け出す時が来ると思う。
どうか自分の命を粗末にしないで、生き続けてほしい。
生きてさえいれば、そりゃ根源的な問題だから
バシッとした答えは見つからないかもしれないけど
いつか、自分なりに納得できる答えが見つかる日が来ると思う。