ファミリー・トピックス

様々なニュースから、家族や恋人との話のネタになるようなものを月ー金でアップしてます

ビールが美味しい季節に、冷や水…

 今日はビールの話題

ビールの出荷販売数が年々、減少している中

サントリービールのあるネットCMに、「下品だ」「女性蔑視だ」などの

批判の嵐が殺到している。

結局、CM公開から、わずか1日で中止に追い込まれた(きのう・東京新聞

 

YouTubeでまだ見ることができたので(12日現在)、さっそく視聴してみる。

なるほど、確かにお下品だ。

問題のビールCMは「男性が全国各地に出張に行って

その夜、若い女性と2人きりで食事に行く」という設定だ。

そもそも設定からしておかしいのだが、

北海道、東京、大阪、福岡など、それぞれ出張先の地の食材を

大きな口を開けて、おいしそうに頬張る若い女性が、

お色気たっぷりにカメラ目線で語りかけてくる演出だ。

「お酒飲みながら、しゃぶるのがうめえ」

「肉汁、いっぱい出ました」

そして、極めつけは、ビールを飲みほして一言…

「こっくーん、しちゃいましたー!」

うーん、どう見ても性的なイメージを狙って

作ったとしか思えないが……

 

専門家は言う。

「今やテレビよりネットの方がグローバル」

 「ネットには表現の自由があると勘違いされがちだが、

 今や何十億人もの人が監視していてテレビ以上にリスクがある」

我々マスコミも勘違いしがちだが、テレビは一方的に情報を発信するが

ネットはその情報を目にするか、しないかは受け手の問題であり、責任だと。

しかし、これだけネット社会が進むと、話題の動画なりニュースは

嫌でも入ってくる時代だ。

つまりネットCMも、十分に公共性があるのだ。

おそらくサントリー側も、「ネットだから少しくらいエッチな動画でもいいじゃん」

みたいな軽いノリだったと思う。

確かに多少セクシーなのはいいと私も思う。

だが、「女性蔑視」を指摘されると、ちょっと厳しい。

「男性が出張に行って、若い美人の女性と仲良くなって、

 食事して、お酒を飲んで盛り上がって、あわよくば…」

このネットCMは、多くの男性の願望だろう。

それは間違いない、間違いないのだが…言わずもがなである。

つまり男の勝手な「誇大妄想」以外の何ものでもないのだ。

だいたい出張に行った先で、若い女性と仲良くなって、

あわよくばホテルへ…なんて

そんな安易な展開が、本当に起きるだろうか?

そんなことが頻繁に起きるようなら、 世の女性は、なんて尻が軽いんだって話になる。

そんな女性に、私は今まで一度も出会ったことがないし、

そんなまともじゃない女性を、あたかもよくいる一般的な女性として

CMに登場させるのは、如何なものか?

 「女性蔑視」とお叱りを受けても仕方ないだろう。

 

 その日の朝日新聞の夕刊に、長野で独自のビールを製造販売している

「ヤッホーブルーイング」という会社を紹介していた。

 ユニークな名前のクラフトビールをつくっていて、例えば…

 『水曜日のネコ

よなよなエール

『前略、好みなんて聞いてないぜSORRY』

 まあ、CMや話題づくりの方法は、いくらでもある。

 

猛暑と飛行機の意外な関係

世界気象機関(WMO)は今夏、北半球で観測史上最高レベルの高い気温が

相次いで記録されていると発表した(読売オンライン)

要するに異常気象だ。

北半球に熱波が押し寄せ

6月下旬にイランで53.7℃、カルフォルニアでも50℃を超える気温を観測した。

日本も、これから暑くなるのだろうか?

 

何より驚いたのは、今回の高温で、イランなど中東の空港の一部が閉鎖されたことだ。

なぜ暑さで、空港が使えなくなるのか?

記事によると、こういう理屈だそうだ。

飛行機は、なぜ飛ぶことができるかというと、

空気による揚力(主翼が空気を切ることによって生じる上向きの摩擦力)

によって飛ぶことができる。

ところが、気温が上がると、熱で空気分子の運動が活発になってぶつかり合い

空気の分子と分子の間隔が、低温の時より広がる。

これが、空気が膨張した状態で、要するに「空気が薄まった」状態なのだ。

空気が薄くなると、飛行機は揚力を得づらくなる。

よって、飛行機が飛び立つのに、より長い滑走が必要になるのだが、

いくつかの空港では滑走路が短く、離陸に必要な距離を確保できないのだそうだ。

 

猛暑によって、飛行機が飛べなくなるとは…ちょっと意外。

 

 

難解な本を読むときは…

「断言してもいいが、本は読む場所によって表情を変える。

  机の上ではいかめしく、とっつきにくかった1冊が、

  静かな喫茶店に持ち込むと、やさしく語りかけてくる」

 (きのう朝日新聞天声人語

新聞で最も有名なコラムの書き手が言うのだから

 おそらく、そうなのだろう。

 

私が最近ずっと読んでいる、鈴木俊隆禅師の名著『禅マインド』は

禅とは何かを記した、いわば坐禅の指南書だが、

けっこう難解な箇所もある。

「何度も何度も死ぬんだ」とか

「今、ココにある日常の心以外に、悟りなどない」とか

「牛車が動かない時どっちを叩く、牛か、車か?」(有名な公案らしい)

などなど、とにかく私のような凡人には難解なのだ。

現在、2読目なのだが

今回は、図書館の机ではなくて

喫茶ルームで、コーヒーを飲みながら1日10分、少しずつ読むことにした。

そしたら、はじめて読んだ時には、まったく理解できなかった箇所が

今回は胸にストンを落ちてくる時がある。

もちろん完全に理解したワケではないが…

 

そこで、私の結論。

難解な本は「リラックスできる場所で、ちょっとずつ」…というのが良いと思う。

 

 

 

 

 

少年ジャンプにも…

「少年ジャンプ」の表紙と巻頭カラーのページに

少女の裸同然のマンガが描かれ、ネットなどで波紋が広がってるらしい

(7日・東京新聞

ジャンプといえば、「こち亀」や「スラムダンク」「キャプテン翼」など

友情、努力、勝利をテーマにした正統派の漫画が多いが

昨今、発行部数が減少している影響もあるのか

セクシー路線の漫画も、時どき見受けられるようになった。

それに対し、ネット上では「ジャンプがここまでやる必要あるのか?」とか

「エロ描きたいなら、エロ界隈でやれば」と疑問の声が上がっている。

しかし、一方で、マンガ研究の専門家は

「ジャンプには元々そういう土壌があった」と語っている。

 「ジャンプには、裏テーマとしてエロ、グロ、ナンセンスがあった」という。

確かに、ボクが小学生の頃だったと思うが、

ハレンチ学園」なる、極めてエロチックで、お下劣な漫画があった。

漫画家・永井豪の描く女性の裸は、劇画チックで妙に生々しく

単に裸体を描くのではなく、ブラウスのボタンを外していったり縛ったりと、

脱ぐまでにプロセスというか、ストーリーがあって

子ども心に強烈なインパクトを残した。

 

この手のエロは、今は、多くのメディアに規制がかかり、

締め出す方向にある。

昔のテレビの深夜番組では「11PM」とか「トゥナイト」などで

フツーにストリッパーや風俗嬢が登場して、裸を露出していた。

一方、ネット上では、エロサイトでフツーに無修正の過激なエロ動画が

拡散し、子どもでもその気になれば見れてしまう。

何か矛盾を感じるのは、私だけだろうか?

 

十辺舎一九について

東海道中膝栗毛」の作者であり十辺舎一九の話。

 川柳や芝居の脚本、人情本、落語、狂歌など、いろんな執筆をし、

 一説によると、日本で初めて文筆のみで生計を立てた

「作家」みたいな人だったらしい。

 そんな十辺舎一九の辞世の句は、

 

『この世をば どりやおいとまに 線香の煙とともに 灰左様なら』

 

と、実にサッパリしたものだった(きのう・東京新聞コラム)

 「立つ鳥、跡を濁さず」というのかどうか分からないが

いかにも作家らしい洒落がきいている。

 

誰が言ったか忘れたが

 『人は、生きてきた時と同じように、死んでいく』という。

 要するに、周りの人から愛されて生きてきた人は

 死ぬ時も、多くの人に囲まれて死んでいくことか。

十辺舎一九という人は、どうだったのだろう?

彼のこんな逸話が残っている。

彼が死んで火葬された時、体内に仕込んであった花火が上がり、

周囲の人を驚かせたというのだ。

おそらく落語のネタか何かの作り話だろうが、

この逸話が、十辺舎一九の人となりを大いに表わしている気がする。

 

由緒正しきビーチとは…

若者に人気のある海水浴場と言えば

何と言っても湘南海岸(神奈川県鎌倉市)だろう。

夏のシーズンには大勢の海水浴客が押し寄せ

ビーチはイモ洗い状態になる。

そんな湘南海岸の1つである由比ヶ浜

この夏、思わぬ論争が起きていた(きのう読売新聞・夕刊)

発端は、ある業者が、海の家として

男女の出会いとなるような「相席居酒屋」を出店しようとしたことだった。

鎌倉市は「風紀が乱れかねない」と出店中止を求めた。

文学作品にも登場する由緒正しき由比ヶ浜

出会い系の店などトンでもない、という理屈だろう。

ところが、一方の神奈川県は「店は、婚活支援を目的に掲げている。

風紀を乱すとは言いがたい」と、ビーチの使用許可を出すつもりでいた。

若者の結婚を応援し、少子化を少しでも食い止めようという立場だ。

 

そもそも論として、「出会い系」=「風紀の乱れ」という発想がおかしくないか。

確かにイカガワしい出会い系サイトとか、出会い系カフェとかあるが

それと、今回の海の家を、同一視するのはどうかと思う。

それに、今どきの恋愛事情でいうと、男女のあいだに

ある種のいかがわしい行為(要するに肉体的接触など)がなければ

結婚には至らないだろう。

それを大人が「風紀の乱れ」と、一言で片付けてしまったら

ますます若者の結婚離れが進むのではないか。

 

しかし、残念ながら、業者は自ら出店を見合わせる判断をし

この議論は立ち消えとなってしまった…

 

 

 

哲人のアドバイス

 

さすが日本を代表する哲学者のアドバイスは素晴らしい

…というか、心に響いた。

昨日の読売新聞『人生案内』に、10代の大学生からこんな相談がきていた。

要約すると…

『自分は医学部に進学したかったが、家の金銭的な面で

 行きたかった学習塾に通わせてもらえなかった。

 それなのに妹は今、学習塾に通っている。

  私も、妹のように塾に通わせてもらっていれば

 医学部に入れたのではないかと、どうしても考えてしまいます」とのことだった。

 

これに対し、哲学者の鷲田清一氏のアドバイスは、簡潔、明瞭である。

 「自分と他人を比較するのは、正しい考え方とは言えません。

 なぜなら、医師は人の命を預かる仕事で

 どんな命も選別せずに、尊ばなくてはならない。

 この命と、あの命のどちらが大事かと比較することなど、あってはならないこと。

  妹をうらやむより、自分は本当に医師を目指す心構えができていたのかどうか、

  胸に手をあてて問いただすことが先である」との趣旨のことを書いていた。

 

 まさにその通りだと思う。

 すべては本人の覚悟の問題で、

 学習塾や、学習環境の良し悪しなど外因は関係ないのだ。