難解な本を読むときは…
「断言してもいいが、本は読む場所によって表情を変える。
机の上ではいかめしく、とっつきにくかった1冊が、
静かな喫茶店に持ち込むと、やさしく語りかけてくる」
新聞で最も有名なコラムの書き手が言うのだから
おそらく、そうなのだろう。
私が最近ずっと読んでいる、鈴木俊隆禅師の名著『禅マインド』は
禅とは何かを記した、いわば坐禅の指南書だが、
けっこう難解な箇所もある。
「何度も何度も死ぬんだ」とか
「今、ココにある日常の心以外に、悟りなどない」とか
「牛車が動かない時どっちを叩く、牛か、車か?」(有名な公案らしい)
などなど、とにかく私のような凡人には難解なのだ。
現在、2読目なのだが
今回は、図書館の机ではなくて
喫茶ルームで、コーヒーを飲みながら1日10分、少しずつ読むことにした。
そしたら、はじめて読んだ時には、まったく理解できなかった箇所が
今回は胸にストンを落ちてくる時がある。
もちろん完全に理解したワケではないが…
そこで、私の結論。
難解な本は「リラックスできる場所で、ちょっとずつ」…というのが良いと思う。