ファミリー・トピックス

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難解な本を読むときは…

「断言してもいいが、本は読む場所によって表情を変える。

  机の上ではいかめしく、とっつきにくかった1冊が、

  静かな喫茶店に持ち込むと、やさしく語りかけてくる」

 (きのう朝日新聞天声人語

新聞で最も有名なコラムの書き手が言うのだから

 おそらく、そうなのだろう。

 

私が最近ずっと読んでいる、鈴木俊隆禅師の名著『禅マインド』は

禅とは何かを記した、いわば坐禅の指南書だが、

けっこう難解な箇所もある。

「何度も何度も死ぬんだ」とか

「今、ココにある日常の心以外に、悟りなどない」とか

「牛車が動かない時どっちを叩く、牛か、車か?」(有名な公案らしい)

などなど、とにかく私のような凡人には難解なのだ。

現在、2読目なのだが

今回は、図書館の机ではなくて

喫茶ルームで、コーヒーを飲みながら1日10分、少しずつ読むことにした。

そしたら、はじめて読んだ時には、まったく理解できなかった箇所が

今回は胸にストンを落ちてくる時がある。

もちろん完全に理解したワケではないが…

 

そこで、私の結論。

難解な本は「リラックスできる場所で、ちょっとずつ」…というのが良いと思う。

 

 

 

 

 

少年ジャンプにも…

「少年ジャンプ」の表紙と巻頭カラーのページに

少女の裸同然のマンガが描かれ、ネットなどで波紋が広がってるらしい

(7日・東京新聞

ジャンプといえば、「こち亀」や「スラムダンク」「キャプテン翼」など

友情、努力、勝利をテーマにした正統派の漫画が多いが

昨今、発行部数が減少している影響もあるのか

セクシー路線の漫画も、時どき見受けられるようになった。

それに対し、ネット上では「ジャンプがここまでやる必要あるのか?」とか

「エロ描きたいなら、エロ界隈でやれば」と疑問の声が上がっている。

しかし、一方で、マンガ研究の専門家は

「ジャンプには元々そういう土壌があった」と語っている。

 「ジャンプには、裏テーマとしてエロ、グロ、ナンセンスがあった」という。

確かに、ボクが小学生の頃だったと思うが、

ハレンチ学園」なる、極めてエロチックで、お下劣な漫画があった。

漫画家・永井豪の描く女性の裸は、劇画チックで妙に生々しく

単に裸体を描くのではなく、ブラウスのボタンを外していったり縛ったりと、

脱ぐまでにプロセスというか、ストーリーがあって

子ども心に強烈なインパクトを残した。

 

この手のエロは、今は、多くのメディアに規制がかかり、

締め出す方向にある。

昔のテレビの深夜番組では「11PM」とか「トゥナイト」などで

フツーにストリッパーや風俗嬢が登場して、裸を露出していた。

一方、ネット上では、エロサイトでフツーに無修正の過激なエロ動画が

拡散し、子どもでもその気になれば見れてしまう。

何か矛盾を感じるのは、私だけだろうか?

 

十辺舎一九について

東海道中膝栗毛」の作者であり十辺舎一九の話。

 川柳や芝居の脚本、人情本、落語、狂歌など、いろんな執筆をし、

 一説によると、日本で初めて文筆のみで生計を立てた

「作家」みたいな人だったらしい。

 そんな十辺舎一九の辞世の句は、

 

『この世をば どりやおいとまに 線香の煙とともに 灰左様なら』

 

と、実にサッパリしたものだった(きのう・東京新聞コラム)

 「立つ鳥、跡を濁さず」というのかどうか分からないが

いかにも作家らしい洒落がきいている。

 

誰が言ったか忘れたが

 『人は、生きてきた時と同じように、死んでいく』という。

 要するに、周りの人から愛されて生きてきた人は

 死ぬ時も、多くの人に囲まれて死んでいくことか。

十辺舎一九という人は、どうだったのだろう?

彼のこんな逸話が残っている。

彼が死んで火葬された時、体内に仕込んであった花火が上がり、

周囲の人を驚かせたというのだ。

おそらく落語のネタか何かの作り話だろうが、

この逸話が、十辺舎一九の人となりを大いに表わしている気がする。

 

由緒正しきビーチとは…

若者に人気のある海水浴場と言えば

何と言っても湘南海岸(神奈川県鎌倉市)だろう。

夏のシーズンには大勢の海水浴客が押し寄せ

ビーチはイモ洗い状態になる。

そんな湘南海岸の1つである由比ヶ浜

この夏、思わぬ論争が起きていた(きのう読売新聞・夕刊)

発端は、ある業者が、海の家として

男女の出会いとなるような「相席居酒屋」を出店しようとしたことだった。

鎌倉市は「風紀が乱れかねない」と出店中止を求めた。

文学作品にも登場する由緒正しき由比ヶ浜

出会い系の店などトンでもない、という理屈だろう。

ところが、一方の神奈川県は「店は、婚活支援を目的に掲げている。

風紀を乱すとは言いがたい」と、ビーチの使用許可を出すつもりでいた。

若者の結婚を応援し、少子化を少しでも食い止めようという立場だ。

 

そもそも論として、「出会い系」=「風紀の乱れ」という発想がおかしくないか。

確かにイカガワしい出会い系サイトとか、出会い系カフェとかあるが

それと、今回の海の家を、同一視するのはどうかと思う。

それに、今どきの恋愛事情でいうと、男女のあいだに

ある種のいかがわしい行為(要するに肉体的接触など)がなければ

結婚には至らないだろう。

それを大人が「風紀の乱れ」と、一言で片付けてしまったら

ますます若者の結婚離れが進むのではないか。

 

しかし、残念ながら、業者は自ら出店を見合わせる判断をし

この議論は立ち消えとなってしまった…

 

 

 

哲人のアドバイス

 

さすが日本を代表する哲学者のアドバイスは素晴らしい

…というか、心に響いた。

昨日の読売新聞『人生案内』に、10代の大学生からこんな相談がきていた。

要約すると…

『自分は医学部に進学したかったが、家の金銭的な面で

 行きたかった学習塾に通わせてもらえなかった。

 それなのに妹は今、学習塾に通っている。

  私も、妹のように塾に通わせてもらっていれば

 医学部に入れたのではないかと、どうしても考えてしまいます」とのことだった。

 

これに対し、哲学者の鷲田清一氏のアドバイスは、簡潔、明瞭である。

 「自分と他人を比較するのは、正しい考え方とは言えません。

 なぜなら、医師は人の命を預かる仕事で

 どんな命も選別せずに、尊ばなくてはならない。

 この命と、あの命のどちらが大事かと比較することなど、あってはならないこと。

  妹をうらやむより、自分は本当に医師を目指す心構えができていたのかどうか、

  胸に手をあてて問いただすことが先である」との趣旨のことを書いていた。

 

 まさにその通りだと思う。

 すべては本人の覚悟の問題で、

 学習塾や、学習環境の良し悪しなど外因は関係ないのだ。

 

豊田議員について思うこと

都議選で自民党が大敗した。

高い内閣支持率を背景にした「安倍一強」のおごりが

そもそもの元凶だろう。

その敗因の1つに目を向けると、

1つは、秘書に暴言、暴力を浴びせた自民党豊田真由子衆院議員だろう。

 「このハゲ~!」「豊田真由子様に向かって言うのか!」

 「死ね~、お前なんか生きててもしょーがねえだろ!」などなど…

まさに暴言の限りをつくしたドン引きの録音テープが公開され

豊田議員は、自民党から離党届を出すように指示され

現在は入院しているという

もはや彼女の政治生命は、このまま絶たれてしまうのだろうか?

 

私は、その対応には、少し疑問を感じている。

確かに、豊田議員のあの怒り方はまともじゃない。常軌を逸していると思う。

しかし、だからと言って、彼女がほんとの極悪非道の人間とまで

言い切れるだろうか?

彼女の口にした言葉がすべて本心とも思えない。

おそらくパニック状態のようになって感情のコントロールを失い

自分自身でも制御できずに、罵詈雑言を浴びせたのではないか。

豊田議員は東大、ハーバード大を卒業するほどだから、IQが高いだろう。

一方で、頭の良い人にありがちなEQ(エモーショナル・クオリティ=心の能力)の

低さを感じる。

感情のコントロールがうまくできず、他人への共感能力も弱い。

私の職場にも、豊田議員とよく似た東大出身の男性がいる。

ふだんは仕事熱心で、よく気が回るのだが、

ひょんなことで突然、感情のバランスを失い、怒りはじめるのだ。

結果、彼はそのたびに自分の評判を下げてしまい、出世が遅れている。

だが、そんな彼も、5回10回と、同じことを繰り返してるうちに学習したのか、

最近では、以前のような常軌を逸する暴言はなくなった。

つまり人間、歳をとると丸くなるのだ。

 

豊田議員のこうした欠点は、生まれつきのパーソナリティで

一生変わらないものだろうか?

私はそうは思わないし、

仮に、私の意見が性善説に基づく「甘い考え」だとしても、

少なくともあと1回は、豊田議員にやり直すチャンスを与えるべきだと思う。

本人もこれだけ痛い目に合えば、反省するだろう。

もともとのIQが高いにしても、努力なしには東大は入れない。

彼女なりに精一杯、真面目に生きてきた40年だと思うし

そこは認めてあげないといけない。

豊田議員のやるべきことは、しっかりと反省し、

自分に足りない部分に気づいて、自分を成長させることだと思う。

 

幸いにも、秘書が暴行を受けて大ケガを負ったという話は聞こえてこない

だから、自民党も、ここは懐の深いところを見せて

トカゲの尻尾切りをするのではなく、

本人にしっかり反省させて、

豊田議員を一人前の政治家に育ててもらいたいと、願う。

我が家のルール

 

皆さんのお宅には『我が家のルール』というのがありますか?

 

東京新聞のコラム(30日・夕刊)に

 

都内在住のあるご家庭んは「ボックスティッシュの最後の1枚を抜いた人が

 

押し入れから新しい箱を持ってくる」というルールが出ていた。

 

2人の娘さんがいて、ラスト1枚だとわかって、こっそり戻すこともあったとか。

 

その他、トイレットペーパーも最後まで使い切った人が交換する。

 

記事を呼んで、私のうちには、そういうルールがないことに気づいた。

 

ずっと父1人、息子1人の生活で、ほとんど私がやってしまっていた。

 

息子も二十歳になって大学生になったのだから

 

これからは、もっと家のことを手伝わせていい。

 

まずは「先に家を出る方が、ゴミ出しをする」とか

 

先に家に帰ってきた方が風呂を洗って、お湯をためる」とか

 

できる範囲のことから、ルールを作っていこうと思う。

 

でも、息子は手伝いたくないから

 

家を遅く出たり、遅く帰ってきたりしないだろうか

 

ちょっと心配…